Accessだけでデータベーススペシャリストに合格できるのか

 ちょっと前の「逃げ恥」でデータベーススペシャリスト資格の名前が出ていたということで話題になっていました。
 そこではバリバリ有能なSEでないと受からない超難関資格みたいな扱いになっていましたが、実際のところ確かに難しい試験ではあるものの、長年の実務経験や大規模なデータベースの運用経験は必要ありません。(テクニカルエンジニア時代の古い経験で言うのもナンですけども)Accessを多少いじったという程度でも受かりますし、現に私がそうでした。
 だいたいプロマネとかの論文試験でも想像上のプロジェクトを書いて受かる人が相当いましたし、極論すればデータベースに触ったことがなくても受かるだけなら不可能ではありません。とはいえ「覚えることはあまりないが、込み入った業務の内容を素早く飲み込み、干し草の中から針を探すがごとく回答を見つけ出さなければならない」タイプのテスト(午後2問題のことです)ですので、長ーい設問を読み切る忍耐力と理解力、そしてよくわからなくても迫力のある回答を用紙上に叩きつけられる勝負強さは欠かせません。
 もちろん反復練習も重要です。資格試験はすべてそうですが、とにかく時間が少ないので、反射的に解答を導くための地道な繰り返しが求められます。その辺りを踏まえてこれから受験される方にアドバイスするとすれば…

  • 試験そのものに圧倒されてはいけない…試験要項を見ていると「IT業界最前線の人間にしか受からない難関資格」なのではないかなどと考えてしまいますが、そんなことはありません。ああいうのはハッタリです。
  • 他の受験者に圧倒されてはいけない…みんな賢そうに見えますがたいして出来ません。
  • 答案は意地でも埋める…自分も午後2の内容がほとんど理解できず後半の問題は思い付きで回答しました。するとなぜか最後の設問に書いた内容が公式回答そのまんまだったので合格しました。そういうものです;-o-)
  • 午後2問題対策はオーソドックスな良問を繰り返すこと…突飛なことをやっても無駄。
といったところでしょうか。今年の試験まであと3か月足らずですので今さら参考にもならないかもしれませんが、とかく浮き足立ちがちな初回受験者の方はご留意いただければと思います。