アマゾンで「1984年」を注文しましたが…

 オーウェルの「1984年」がベストセラーになっていると話題になっています。

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米国:「1984」がベストセラーに 全体主義国家を風刺 - 毎日新聞

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 実際に米アマゾンで見てみましたが確かに売れているようです;-o-)
 直接の原因は、大統領就任式の聴衆数が史上最大であると発表され、それを大統領側近が「代替的事実」と擁護したこととされています。ただ、それだけで多くの人が本書に殺到したとも考えにくいところです。バカげた偽ニュースが実は選挙結果を左右したのではないかという疑念や、そもそも選挙以前の問題としてネット上での真偽不明の情報の氾濫がさまざまな事実認識を混乱させていることが根本的な要因になっているのではないかと思います。

 私も以前からこの小説が初代MacのCMのモチーフになっていたことは知っていたものの、なんだか陰惨な話だなーといった程度にしか思わず、実際に読んではいなかったのですが、ここしばらくその荒唐無稽な内容がやけに現実的なことのように思い出されるようになっていました。最近たまたま同著者の「動物農場」を読んだからそう感じられるだけかとも思いましたが、このニュースを見て、また、国内の現状を振り返ってみて、さらにその思いを深めています。今の日本も決して「代替的事実」をバカにできるような立場ではないでしょう。

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 とまあこれ以上は本書を読んだうえで改めて述べてみたいと思ったのですが、日本のアマゾンでも結構長い入荷待ち(一九八四年[新訳版] ハヤカワepi文庫)になっていました。
 こうなったらますます早く読んでみたいので、Kindleを買ってしまおうかと思ったものの、やっぱり紙の方がまだ性に合っているのでそのままカートに入れて注文しました。
 さていつ届くことやら;-o-)