棋王戦第3局は千田六段が勝利

 休日のタイトル戦はとてもありがたいです。棋譜中継を家でまったりと眺めていると、お金もかからずとても楽しいです^o^)
 さて、今日の棋王戦第3局は挑戦者の千田六段が渡辺棋王の粘りを振り切って勝利し2勝目を挙げ、初のタイトル獲得に王手をかけました。
 先の第2局では途中まで千田六段が優勢とみられていましたが、その後の棋王の粘りを前にして迷ったのか、いつの間にか逆転負けという展開でした。今日も終盤の寄せの段階になって紛れてしまったような雰囲気になったものの逆転には至らず、最後は見事に棋王の玉を仕留めました。
 正直なところ、今日も逆転されるようだと、もはや棋王に見切られているというか、もう一回り強くならないとこの先も厳しいのではないかなーと感じながら見ていましたが、結果的にここで勝ち切れたというのは、千田六段の今後の棋士人生を考えても非常に大きい勝利だったのではないかと感じます。
 というわけで、ちょっと気が早いかもしれませんが将棋界の一層の若返りが現実味を帯びてまいりました。とはいえ棋王も易々と土俵を割るほど甘くはありませんので、この次も熱戦を期待したいと思います。

 余談となりますが、見る方としては1日制の方がやはり展開が早くていいですねえ。チェスではコンピュータでの分析等による弊害が指摘され、2日制の対局は既に無くなったと聞いていますが、将棋も同じような問題を既に抱えていますし、現代の将棋ファンの時間感覚や開催の負担などを考慮しても、やはり1日制の方が何かと都合がいいのではないかと思います。2日制が廃止されるのもそう遠くないような気がします。