いまだに聴きたくなる懐かしのFM音源アーケードゲームミュージック

 またもおっさんホイホイです。
 音楽を聴く環境も昔とは大きく変わり、世界のさまざまな楽曲が簡単に手に入るようになりました。ありふれた「流行歌」以外の選択肢がほとんどなかった時代と比べて、とても恵まれた時代になったと思います。しかし昔の流行歌にも優れたものはたくさんありますし、ゲーム音楽についても同様で、いまだに印象が薄れないものが数多くあります。もちろん「好きなゲームの曲だから」という部分も当然ありますが、改めて聴いてみて「やっぱりアンタのあの曲は凄かったんや…」的な驚きの方が大きいのも事実です。作曲者への敬意を込めつつ、特に気に入っているものを挙げていきたいと思います。ほとんどメジャーなものばかりですが、知らないものがありましたら一度ゲームともどもお試しいただきたいと思います_ _)
 ゲーム名だけでなく、わかるものについては曲名まで挙げています。


1.アウトラン(セガ)…MAGICAL SOUND SHOWER,SPLASH WAVE,PASSING BREEZE
 当時はコンピュータでこういう音楽を奏でる、ということ自体がかなり画期的だったんじゃないかと思います。
 その後フュージョンと呼ばれるジャンルの曲を相当聞き込みましたが、それでもアウトランのサウンドが色あせることはありません。日本のフュージョン史に残る名曲だと思います。


2.ギャラクシーフォース(セガ)…BEYOND THE GALAXY,TAKE BACK
 BEYOND THE GALAXYは当時のセガのフュージョン路線の集大成といえる傑作です。
 あと、TAKE BACKはあまり目立ちませんが抜群にカッコいい音楽です。これこそいっぺんプロのアレンジと演奏でやってみてほしいと思う曲の一つです。


3.サンダーブレード(セガ)…メインBGM
 メロディーがない作品です。緊迫感があって渋いです。サンプリングのウェイトが高いのでFM音源ミュージックとして挙げるのが適当かどうか微妙ですが…


4.SDI(セガ)…SYSTEM DOWN,SATELLITE ATTACK,AN IMMINENT WAR
 次のカルテットなんかもそうですけども、かなりファンク色の強いサウンドです。当時もだいぶ尖った印象でしたが、こういうのをやる人は今もなかなかいないんじゃないかと思います。


5.カルテット(セガ)…SKY,OKI_RAP
 上記のセガの一連の作品に比べると小粒な感じですがよくできた佳作です。特にラップはインパクト抜群^o^)


6.P-47(ジャレコ)…ステージ2BGM
 ゲーム自体も好きですが音楽もなかなかの出来です。特に2面の曲はとても気にいっています。大戦もののシューティングゲームとは全く思えない、気ままでオシャレな雰囲気の曲です。あと、ステージ5BGMも独特の面白さがあります。


7.妖怪道中記(ナムコ)…メインBGM
 千のナイフ(YMO)なんかに似ているという指摘はごもっとも。しかし、妖怪ものとはいえ決してドロドロとせず、どこか夏らしい爽やかさが感じられるあたりにセンスの良さが表れています。また、作りこんだ音色とアレンジは本当に完成度が高く「この音源でここまでやるのか…」と驚いた人も多いはずです。FM音源時代を代表する名作の一つだと思います。
 あと、桃太郎&浦島のテーマも10秒ほどですが素晴らしい出来だと思います。


8.源平討魔伝(ナムコ)…小モード,ボーナスステージ,義経のテーマ
 小モードのBGMはモトスのアレンジなんじゃないか、という気がしてきた私はどこかおかしいのかもしれません;-o-)
 いずれ私は和風ロックというとこれしか思いつきません。なんかムリヤリ和風の楽器や音階を使いました、といった代物ではなく、こういう音楽として自然に受け入れられるのは、私の中では源平だけです。
 そしてなんといっても義経のテーマです。短いですし実際の音色はかなり貧弱なのですが、あれほど力の入るディストーションサウンドはなかなかないんじゃないでしょうか。記憶の中で一層力強さを増す作品です。


9.サンダーセプター/サンダーセプターⅡ(ナムコ)…メインBGM,2位以下ネーム入れ
 ジャンルとしてはギャラクシーフォースと同じ(疑似)3Dシューティングですが、内容的にはかなり地味な作品です。しかしサウンドは負けず劣らず傑作です。
 メインBGMも堂々としてカッコいいですが、やはり忘れられないのは2位以下のネーム入れです。これはいつ聴いても感涙必至ですToT)


10.ローリングサンダー2(ナムコ)…ステージ3BGM、ステージ5BGM
 ゲーム全体として見た場合、前作の軽妙さというか粋なムードが失われてしまったような気がするものの、サウンドはなかなかゴージャスです。ゲームそのものがヒットしていたら間違いなくもっと評価されていたと思いますが…。
 いずれステージ5のBGMはエキゾチックかつスパイ映画的なロマンが感じられてお気に入りです。あえて挙げてませんがステージ4もなかなか人気があります。


11.ザ・ハスラー(コナミ)…ナインボールBGM
 コナミがこれしかないなんて…と思われるかもしれません_ _)完全に趣味の問題ですが、確かにコナミには軽快で勢いのある音楽が多かったものの、20年30年経って深く印象に残るものとなると…といったところです。そういえばX-MENのデモの曲は確かにカッコよかったですね。
 でもあえて挙げるのはこれです。これまた短いんですけれども、ゲーム全体のこぢんまりとした雰囲気(こういう気分転換のためのゲームというのがちょくちょくあったものです)によく合っていて、これが聞きたくてプレイしていたような気がします。