キラーシャーク/サブマリンほか実機画像

 第16回目。
 前回に続いてちょっとでも清涼感のあるゲームをお見せしたいと思います。
 ロケーションは熱川温泉のホテル大東館さんです。正直なところ廃業までの経緯など複雑な気持ちにさせられる部分はありますけども、ここは弛まぬレトロゲーム魂で突き進んでいきたいと思います。

 というわけで往年の画像がこちら。

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(大東館/静岡県 クリックで拡大します)

 右側のオレンジ色の台がセガのキラーシャークです。かの大ヒット映画「ジョーズ」にも登場したことで名高い作品です。
 この作品については次のリンクより内部機構も含めた興味深い動画が覧いただけます。上からの青くぼんやりした光と海底のきらめき、立ち上る泡など、雰囲気はなかなかよくできている印象です。

Sega Killer Shark "Video" Game - YouTube

 そして右端に見えますがナムコの傑作サブマリンです。青い空と海、そして魚雷命中時のド派手な爆炎が爽快な作品です。
 こちらも動画でプレイの様子をご覧いただけます。

BK2000 on Twitter: "ナムコ サブマリン… "

 ところでサブマリンと言いますと蒲田駅近くのプレイランドにずっと置いてあったのが思い出されます。
 次の動画で機体の一部がちょっとだけ写りますので(エアーコンバット22の横)、記憶にある方は是非ご覧ください。私はこの数年後になぜかここでロードファイターにハマっていたことが印象に残っています。

1995 ゲームセンター「プレイランド」と蒲田駅周辺 - YouTube

 なお、上記の画像で確認できる他のマシンとしては中央奥にあるナムコのF1……のいわゆるコピー商品である潮産業のゼットマシン(わずかにZとMらしき文字が確認できます)と、その右側のモナコGP(セガ 1979)が挙げられます。
 また、手前の銃のマシンはセガのワイルドウッドという1978年の作品のようです。ゲームマシン誌98号P18に紹介記事があります。エレメカかと思いましたがビデオゲームという扱いのようです。

https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19780615p.pdf



 一見なにげない光景ですが、発売時期に7年もの差がある海ゲーを並べている(キラーシャークは1972年、サブマリンは1979年)あたり、ゲームコーナーとしてのこだわりが感じられる画像です。
 それにしても暑いです。私も海辺のリゾートでキンキンに冷えた酒を飲んで過ごしたいです;-o-)

ペリスコープ(セガ)実機画像

 第15回目。
 しばらく涼しい天気が続いていましたがやっと暑くなってきましたので、夏らしいゲームで行きたいと思います。

 ロケーションは熱海温泉の金城館さんです。現在のホームページの施設案内にもアヒルのヨーイドンが出てくる謎のレトロゲームスポットですので;-o-)興味のある方はお立ち寄りいただければと存じます。
 というわけで往年の画像がこちら。

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(金城館/静岡県 クリックで拡大します)

 やはり夏といえば海、海といえばペリスコープで戦艦撃沈ですね;-o-)
 しかも3連筐体、そしてセガ製でございます。
 ご存知の方も多いと思いますがこのペリスコープというゲーム、ナムコ(中村製作所)製とセガ製の2種があり、さらにセガ製については1人用バージョンの存在が確認されています。しかし両社が同一内容でしかも同名のゲームを販売するようになった詳しい経緯は明らかになっておらず、しかも現在ではオランダの博物館に1人用の1台が残るのみとされており、まさに幻のマシンと化しています(ちなみにタイトーにも同名の1人用エレメカがあった模様です)。
 いずれにしてもセガ製の3人用、しかも明らかに店舗での稼働機のカラー画像というのはちょっと珍しいのではないかと思います。この画像がただちにこのマシンに関する謎を解いてくれるわけではありませんが、いつかその日が来るのを期待したいと思います。


追記:
 nazox2016様より機種についてのご指摘をコメントでいただいております。
 なるほど確かにそのとおり。Campus Queenのリア充感が私にはまぶしすぎるのであります;-o-)

 というわけで、位置関係を整理(合間に見える小さいマシンは省略)すると次のようになるようです。機種の表記はご指摘のとおりにさせていただきました。

ーーー以下、上が画像の奥、下が画像の手前に対応しています。ーーーーーー

[ ペリスコープ(セガ,1966) ]

(ピンボール?)            [Buckaroo (Gottlieb, 1965)] 
(ピンボール?)            [Bank-A-Ball (Gottlieb, 1965)]
(ピンボール?)            [Harvest (Bally, 1964)]
[Pitch and Bat (Williams, 1966)]   [King Pin (Williams, 1962)]
                    [Aces High (Bally, 1965)]
(クレーンゲーム)           [Campus Queen (Bally, 1966)]

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スカイファイター/ゴールキック/(メダル)ダービーキングほか実機画像

 第14回目。
 立命館大学ゲーム研究センターのサイトに、スペースインベーダーの開発者として有名な西角友宏氏への聞き取り調査をまとめた資料が公開されています。
 この中の「西角友宏第2回インタビュー前半」というのが、スカイファイター及びスカイファイターⅡ(エレメカ)に関するものとなっており、なかなか興味深い内容になっています。

www.rcgs.jp

 P31-32とかP42の辺りを見るとスカイファイター(Ⅰ)の存在/実稼働について再三問いただしているみたいになっててウケますけども、西角氏本人も「300台か200台出たんですかね」と言っているぐらいなので、実際に動いているのを見た人はかなり少ないのではないかと思います(ちなみにナイトストライカーが300台程度と言われています)。
 あとⅠが大きすぎて移動設置に困ったためコンパクトなⅡを作ったというのも面白いポイントかと思います。


 さて、その辺りを踏まえてご覧いただきましょう。ロケーションは和歌山県白浜温泉の朝日さんです(現在の「浜千鳥の湯 海舟」さんの位置にあった模様で、建物も経営体も異なるようです)。
 

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(朝日/和歌山県 クリックで拡大します)

 ちょっと隠れてしまっているのが残念ですが、右端にあるのがスカイファイター(Ⅰ)です。んー確かにデカいです。隣のダービーキング(タイトー/ビデオタイプの競馬メダル機)が割とコンパクトな作品とはいえ、多人数向けメダルゲームよりかなり大きく見えるあたり相当にデカいです。取扱いに苦労するのも致し方なしといったところでしょうか。サンダーセプターとかギャラクシーフォースみたいに単純にグレードアップとしてⅠがⅡに総入れ替えされたのか思ってましたが、思わぬ事情があったんですねえ。
 なお、中央やや右の四脚のマシンはゴールキック(セガ,1974)です。対戦型の単純なパドルゲームで、本格的なサッカーゲームにはまだまだ程遠い時代の作品です。その左はスーパースコープというプライズマシンです。このうちゴールキックについてはセガの公式ヒストリーにも掲載されています。

sega.jp

 あと左側には新幹線ゲームとかスピードレースっぽいものが写っていますけども、元の画質がこの程度なのでわかりにくいのが残念ですね。左端の両替機は100円を10円10枚にしてくれそうなのがよくわかるナイスデザインです;-o-)


追記:
 nazox2016様よりコメントいただいておりますように、右手前の3台のマシンのうち奥のものがセガのプロボウラー(1972)というボウリングゲーム(ピンボールではない)、手前のものが同じくセガのアリババ(1973)というピンボールとのことです。これは普段から頭に入ってないと出てきませんね。私も精進したいと思います;-o-)