ペリスコープ(ナムコ)/バスケットボール(タイトー)実機画像

 2019年サマーシーズンの掉尾を飾る第20回目。

 ちょっとアナタ、ナムコ信者なのにブログにナムコゲーム全然出てこないじゃないの、一体どういうこと!?……などとツッコまれたことはありませんけども、実際にこれまで紹介してきた写真はナムコ成分がかなり少なめです。
 まあ理由は単純で、この時代のリーフレットにナムコのゲームがあまり写っていないからです。よく調べるとチラホラ見かける程度には写っています。しかしタイトーやセガのように早くからビデオゲームとメダル、エレメカでラインナップを揃えていたメーカーの存在感と比べるとどうしても影が薄いのは否めないところです。
 ではナムコ全盛期の80年代になってナムコゲーム画像が激増したかというと、案外そうともいえません。そのころになるとテーブル機の割合が増えて写真から作品を識別しにくくなったことと、そもそもホテルの宣伝リーフレットにおけるゲームコーナーの扱いが小さくなったことなどが原因かと思います。ただしポールポジションはさすがにあちこちのホテルで見られますね;-o-)

 ……などと前置きが長くなりましたので本題に移りましょう。
 今回は水上温泉の奥利根館さんです。80年代あたりから衰退の著しかった水上温泉においても長らく親しまれたホテルですが、残念ながら2011年頃に廃業されているとのことです。
 画像はこちら。


(奥利根館/群馬県 クリックで拡大します)

 いや~どうですか、このナムコペリスコープ(※奥のマシンです)の雄姿は!!……と言いたいところですけども、前列のご婦人たちと奥の小型マシンがガッチリとブロックしてしまっててイマイチですね;-o-)せめて左の1ユニットぐらい見せる写真になってれば素晴らしいのに、これは残念。
 ただ、左のピンボールと比べて見ると筐体の色は無彩色ではなく、青か緑っぽい色になっているようですね。あと内部に白い雲の絵が確認できるのも、辛うじてナイスと言えるポイントかと思います。


 なお手前に大きく写っているのはタイトーのバスケットボールです。他社からも同様の作品が発売されていて、いずれもロングセラーとなっています。リメイク作であるセガのスピードバスケットボールの方で慣れ親しんだ方も多いと思います。
 写真の印象からはこちらをメインにすべき感じですけども、レアリティの違いでこうなりました。あしからず;-o-)


追記:
 中央の女性のすぐ右の奥に見えるマシンはスリーエース(サニー東京)のようです。

パンチングバッグ/ライフルマン/ペリスコープ(セガ)実機画像

 第19回目はお盆スペシャルセガ特集です。

 ロケーションは兵庫県有馬温泉の兵衛向陽閣さんです。
 かの豊臣秀吉から「兵衛」の名を与えられた、との言い伝えもある老舗で、私のような意識低い系サラリーマンにはなかなか手が届かない名門ホテルであります。
 そんな向陽閣さんの気品溢れる60年代ゲームセンターの様子をご覧ください。

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(兵庫県/兵衛向陽閣 クリックで拡大します)

 まずは中央やや右に見える黒いもの、これがセガのパンチングバッグです。1962年発売とされていて、1960年の同社のジュークボックスSEGA 1000と並ぶ超々レトロ作品です。建物の柱と同じ色なのでわかりにくいですが茶色い本体部分があり、内部にメカ部分が格納されています。
 セガレトロさんに現存機の写真やフライヤーといった資料があります。現存機の写真がだいぶくたびれた感じになっていることもあって、上記の画像と同じ製品であることにしばらく気が付きませんでした。

Punching Bag

 続いて中央やや左、同じくセガのライフルマンです。
 これも1967年発売という超レトロ作品なのですが、たまたま私が通っていたゲームセンターに80年代になっても置かれていたので結構遊んだ覚えがあります。
 スイングドアがパカッと開いている間だけ的(5つ)を撃つことができて、ドアが一定数開閉するか弾丸を一定数打ち尽くすとプレイ終了。すると射撃の結果が記された紙(的の絵が描いてあり、弾の跡が点字器のようにパンチされている)が機体側面の排出口(画像でもレンガ模様の中に確認できます)からガッコンと出てくるという仕組みでした。
 このマシンのユニークなところは紙が出てくるまで結果が全くわからないことと、スコア的な評価が存在しないことです。私は何も考えず1つの的を狙って全弾中央に当ててみたのですが、結果を見た父親から「全部の的を狙ってみてはどうか」とアドバイスされたのを覚えています。子供と大人の感覚の違いなのだなと、いまだに印象に残っています;-o-)
 なお日本ゲーム博物館でレストア中のマシンがあるとのことです。無事に復活したらぜひとも遊んでみたいと思います。

https://twitter.com/OneMoreTimeC/status/1159661187417530368

 右側奥はやはりセガの3人用ペリスコープです。金城館さんのとき(こちら)に「この写真でしか見たことがない」と一旦書きましたがこちらも同じマシンでした。記憶の中ではパチンコ機か何かだったはずなんですけどもよくみたらペリスコープだったのです;_ _)


 手前のテーブルフットボールとバスケットボール機まではちょっとわかりませんけども、全部セガだとしたらまさにセガ一色という写真ですね(左奥のジュークはセガが輸入していたロッコーラ社の434という製品に思われます)。
 画面構成がうまい上にペリスコープの内部の様子まで伺える撮影も実にナイスで、セガ社史の表紙を飾ってもおかしくない写真かと思います;-o-)

ロタミント実機画像

 意外に続くシリーズの第18回目。
 さて、ロタミントというマシンをご存知でしょうか。
 旧西ドイツで製造されたマシンで、日本にも輸入され主にギャンブル機として広く流通したとされています。
 詳しくは毎度お世話になっておりますnazox2016さんの「オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶」の記事をご覧いただきたいと思います。

blog.goo.ne.jp

 マシン自体はシンプルなスロット機のようなもので、回転するのがリールではなくて円盤だという違いがあります。ただ純粋にゲームとしてみると特に面白いものではなかったようです。リンク先記事にあるように、パチンコ店で稼働させるべく国内生産された類似機種もあったようですがヒットはせず、いまや忘れ去られた存在となっています。

 そうした歴史を踏まえてご覧いただきましょう。
 とある旅館さんです。どうぞ。


(某旅館 クリックで拡大します)

 昭和感あふれるお写真です。
 奥に見える4台のマシンのうち右の2台がロタミントです。バージョンはさまざまあるようですが、7の字が大きく表示されているタイプです。下部にある黒い部分に3つのボタンが並んでいて、それぞれの円盤をストップできるようになっています。
 やはりアミューズメント機としては地味ですし、あんまり楽しそうな感じがありませんね;-o-)コンパクトですしそこそこスマートなデザインなのでこういう場所にも置きやすかったかとは思いますが。
 また、左側にあるナントカダービーという2台はランプ式のルーレット機で、恐らくはロタミントと同じような目的で流通したマシンです。よくわかりませんがボタン部分の感じからしてもかなり古い機種なのかもしれません。

 というわけで稼働中のロタミントをプロのカメラさんに撮ってもらってPRに使ったという(宿のPRですが)、ある意味レアな画像でした。場所が場所ですのでメダル仕様になっているとみるべきでしょうが、マシンの印象が少々アレですので、今回は設置場所を伏せることとしました。
 

 ちなみに同じリーフレットの本来のゲームコーナーの画像がなぜかイラストです。天井の干し柿みたいな装飾がナイスですね;-o-)
 昔のリーフレットはカラー写真・モノクロ写真・イラストの混合といったものもありましたし、カラー写真を多用できるようになってもイメージとしてカラーイラストを利用する例が結構多かったものです。


追記:
 左の2台のマシンはCaitlyn氏のリスト(下記)で確認できるニューミニダービーのように思われますが、「NEW」の文字がないように見えますので断言はできません。

http://thetastates.com/eremeka/1970s.html