唐突にJフュージョンでございます。
70-80年代にブームとなったジャンルで、現在でもテレビや店舗でBGMとして耳にする機会が多く結構身近なジャンルです。しかし、一般にはボーカルのないインスト曲はタイトルすらないフリー素材的な曲と捉えられることも多く、特に近年はあまり認識されていないのが実情です。
しかし、長年にわたりハイレベルなミュージシャンによって発展してきたジャンルであり、優れた作品が多く残されています。挙げていけばきりがありませんが、私が気に入っているものをいくつか紹介してみたいと思います。
LOOKING UP/CASIOPEA
Jフュージョンを代表する存在、カシオペアの作品です。キーボード(デジタルピアノ)のメロディがメインとなりながらも芯の通ったベースラインと軽快なギターソロが秀逸です。当時の若さと明るさが素直に表現されていて気持ちの良い作品です。
MID MANHATTAN/CASIOPEA
カシオペアの代表曲です。ちょっと聴いた感じでは穏やかなサウンドですけども実はとてもテクニカルで、聴けば聴くほどに個々のメンバーの技術とプレイの緊密さ、そして楽曲の完成度の高さが感じられます。
これまた昔の話ですけども、画像がスチルでBGMはこれ、というテレビCMが地方ではたくさん流れていたように思います。
太陽風/CASIOPEA
スケール感があってドラマチック。カシオペアの数多い楽曲の中でも無二の異彩を放つ作品です。
MEGALITH/T-SQUARE
カシオペアと並んで有名なフュージョングループ、スクエアの代表曲の1つです。カシオペアと比べてもさらにポップで親しみやすい、というスクエアのイメージを、ソリッドでパワフルな、そして都会的なサウンドで一気に覆しました。
COPACABANA/T-SQUARE
フュージョンというとゆったりしたリゾートサウンド的なものを思い浮かべる方も多いと思います。時代が下るにつれてそのような作品は少なくなってきたように思いますけども、そうしたイメージの作品の中で出色の出来かと思います。
ROUND TRIP/DIMENSION
プロ野球中継;^o^)DIMENSIONの初期の作品で、後の作品と比べると前時代のフュージョンのイメージがまだ残っている感じですが、爽快さがストレートに伝わる佳作です。
SE.LE.NE/DIMENSION
テレビ番組のオープニングとして用いられてたこともあって、耳にしたことのある方は多いはずです。
初期のDIMENSIONのバラエティに富んだ楽曲の中でも、特に明るく伸びやかなサックスのフレーズが印象が残る作品です。収録アルバム「FOURTH DIMENSION」も完成度が高くおすすめです。
BREAK OUT/DIMENSION
キメキメフュージョン。それは日本のこころ、そして魂の叫び。
というわけでいわゆるキメキメフュージョンのイメージを代表する曲かと思います。とにかくものごっつい曲をやってやろうという意気込みがあったそうで超難度の曲ですが、それを実現する演奏も驚異的です。
JAZZ CIGARETTE/DIMENSION
これも相当気合いの入ったキメキメサウンドです。BREAK OUTと比べても全体的に余裕と完成度の高さが感じられます。
BELIEVIN'/NANIWA EXPRESS
なんとなく聞いたことはあるものの曲名もグループ名も知らなかった、という方が多いかもしれません。
いまどきのサウンドという感じではありませんがプレイに力強さがあり、エモーショナルなメロディは80年代の熱気をそのままに思い起こさせます。今聞いても新鮮で心地よいサウンドです。
というわけで、ここまで数を絞ると本当に各グループの代表曲だけ、という感じのセレクトになってしまいますが、このジャンルに足を踏み入れたばかりの方に対して少しでも参考になればと思います_ _)