名人戦挑戦者は稲葉八段に決定

 昨日25日に将棋の名人戦挑戦者を決める順位戦A級の最終戦が開催され、8勝1敗の成績で稲葉八段が挑戦者に決定しました。
 羽生オタの私としては森内九段が意地を見せてプレーオフに、という展開を期待してましたが、羽生三冠も広瀬八段も早々と負けてしまい、稲葉八段の対局終了前に挑戦が決定するという予想外の展開に;-o-)
 いずれにせよ名人戦における21世紀初の20代対決が実現となりました。タイトル戦での20代対決もいつ以来なのかわかりませんが、とにかく将棋界でも着々と世代交代が進んでいることを実感させられます。しばらくは混戦模様になりそうですが、ソフト疑惑のダメージも残る中で、新しい世代のスターを待望する機運はこれまで以上に高まっているように思います。それが佐藤名人なのか稲葉八段なのか、はたまた藤井四段なのかわかりませんが、これからも注目していきたいと思います。
 一方で森内九段のB1級への陥落が決定しました。少し前の名人竜王時代を思い出すと本当に勝負の世界の浮き沈みの激しさを感じます。あと羽生三冠もA級2位を確保したとはいえ、きちんと締めてほしかった最終局を落としてしまいましたし、今年度の勝率もこれまでの最低となってしまいました。以前であれば「格」で圧倒していたような相手に普通に勝ち負けしてしまっているのが残念ですが、タイトル100期に向けてまさに正念場ですのでなんとか踏みとどまって欲しいと思います。