豊島七段がついにA級昇級

 先日の順位戦B1級最終戦で、ついに豊島七段がA級昇級を決めました。早くから次代の名人候補と言われていたもののB1級では予想外に苦戦し今期で4期目、そして今期も後半に3連敗があり苦しい状況になりましたが、最終戦で勝利し、一方で山崎八段が敗れたことから初のA級昇級となりました。8勝4敗という成績はA級定着を狙う棋士としてはちょっと寂しいものがありますが、レーティング的には既に最強クラスの一角ですのでいきなり旋風を巻き起こしてもおかしくありません。3年連続の新A級棋士による名人挑戦という可能性も十分にありますので、活躍を期待したいと思います。
 一方で、山崎八段は惜しいところで昇級の大チャンスを逃してしまいました。今期は第10回戦の時点でリーグトップに立ち、最終局でも勝てば昇級という状況でしたが阿久津八段に敗れてしまい、とうとうB1級10年目に突入することとなりました。20代半ばでのB1級昇級はかなり早い方だったはずですがそれから10年が経ち、トッププロを狙う棋士として残された時間はもはやそう長くないはず。ウチの親父も応援していますので;_ _)タイトル挑戦も含めなんとかもうひと踏ん張りしていただきたいと思います。