♪マルコス・ヴァーリ「ヴァンダ ヴィダル」

 ネタがないときはお気に入りの曲を紹介していきたいと思います。音楽知識だけでなくミュージシャンについての知識も薄いため全然内容がありませんが、たまたま気に入るような曲があったらラッキーと思ってください_ _)
 さて、Marcos Valleの傑作「Parabens」については先にこちらの記事で取り上げさせていただきました。

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 「Wanda Vidal」は2分ほどの短いブラジリアンポップスです。「Parabens」の30年も前に出た曲ですが、イントロがほとんど同一なのです。私は当然「Parabens」の方を先に聞いていたのですが、この仕掛けにはちょっと驚きました。
 ただ、本編は全く別物で、さらに出だしがなんだか間の抜けた感じなので、初めは奇妙な雰囲気に包まれます。しかしその単純な繰り返しを聞いているうちに何だか力が入っていき、次第に「これはかっこいいんじゃないのか…」と思わされるのです。誰だったか忘れたものの「ブルースリーの映画を初めて見ていきなり爆笑してしまった…しかし映画館を出るときには、完全に彼になりきっていた…」といった感じの文章を読んだことがありますが、それに近いかもしれません。一見すっとぼけた素朴な歌声の背後にある楽曲が洗練されていて、組み合わせが新鮮なのです。
 Youtubeには後年のライブ版も上がっていて、こちらは本気でかっこいい大人のアレンジになっていますのでよろしければご一聴いただきたいと思います。

 ところで、気になっているのはこの歌の歌詞です。最近急激に精度が上がったといわれるGoogleの翻訳にかけても、とりとめのない感じで正直意味が分かりません。そこがまたミステリアスで、どこかの翻訳業者に依頼してでも意味を知りたいと思っています。