改元への奇妙な不安、又は私は如何にして心配するのをやめて晩酌を愛するようになったか

 このたびの退位特例法案の通過により、今上天皇の数年内の退位が確実なものとなりました。
 これに伴い、平成時代は終了し、新たな元号が始まることとなります。

 私は昭和生まれですので、新しい元号(仮に「ほんにゃら」とします)が始まることにより、昭和、平成、ほんにゃらの三代にわたり生きていくことになります。
 これは、昭和生まれの私のイメージでいうと、かつての「明治男」なのであります。明治男といいますと、寡黙で頑固一徹、激動の歴史の荒波にもまれて生きたおじいちゃん世代、というイメージがあるのです。
 新しい元号が始まれば、私がそのような位置づけをされてもおかしくないことになります。「昭和、平成、ほんにゃら―――バブルと氷河期、度重なる震災、そしてテロの時代を生き抜いた激動の人生」などと紹介されるかもしれません。間違って近所の子供に「戦争の話を教えて~^o^)」などと言われるかもしれません。うん、中国の手榴弾は柄付きでえらい遠くから飛んできて避けるの大変だったヨ~などと言いたいところですが戦争行ってません。戦争どころか毎日職場で怒られながらのんべんだらりと酒を飲んできただけのなのです。激動の人生などとは程遠いのであります。
 実際、元号が変われば多くの方が一気に年をとったような感覚に襲われることと思いますが、私のような人間が酸いも甘いも嚙み分けた人生の先輩のような扱いを受け、一気に老け込んでしまうのではないかと今から不安なのです。思えば、大学に入って新しい学生証を手にしたとき、自分こそが「最新の人」なのだと、妙な感覚を覚えたものです。それから20年ちょっとで明治男です´A`)マジで勘弁していただきたいと思いつつ、仕方ないので缶チューハイ片手にYoutubeを見ながらブログ更新に励むのであります。