これまた懐かしい曲です。同氏のクリスマスソングと比べると知名度は低いかもしれませんが、夏の定番曲の一つです。
夏全開のイメージで語られることの多い曲ですけども、当時まず印象に残ったのはイントロのやや陰りのある響きです。ただ暑くて明るいだけの海ではなく、事故と隣り合わせの危険さとか、水が鼻に入ったときの痛さとか、時には寒さで唇が紫になることとか、そういうものを感じさせてくれるように思います。
歌詞の方も、一見カッコよくて派手なイメージのあるサーファーの孤独な内面を描いたものとなっています。世の中との折り合いをうまくつけることができずに孤独を深めながらも、強烈に憑り付かれた波乗りの世界から離れられない、そんなイメージです。脳天気なリゾートサウンドと一線を画した世界観もこの曲の魅力の一つです。
サビのリフレインは、くり返す海への情熱を思い起こさせます。「魔法を教えて」の存在を知ってしまうと少し見方も変わりますが;^o^)やはり名曲です。