最近は学校教育においてもプログラミングを中心とする情報処理の知識が重要視されるようになりまして、基礎科目としての位置づけも模索されるようになっています。
私が生徒・学生だった頃はと言いますと大学でプログラミングの授業が若干あったぐらいで、あと当時はインターネットの出始めだったのでHTMLも少々書かされた気がします。そのような時代と比べると世の中もだいぶ変わったものだと思います。
ところで、私が当時学んだ程度のプログラミングが社会に出てから役に立ったかというとなかなか微妙です。もちろん分岐、ループ、関数といった基礎知識は有用で、実際に就職してからVBAをいじる機会が少々あったので、少しは役立ったのだろうとは思います。
しかし、就職後に情報処理に関して思い知ったのはやはりデータベースの有用さです。小さいころからデータベースという言葉だけは繰り返し聞いていたのですが、たいていは「情報を扱いやすいように整理したもの」といった程度の説明にとどまっていたので具体的な理解ができず、学生になってもExcelなどと何が違うのか全然わかりませんでした;-o-)
しかしAccessなどを通じて多少なりとも理解できるようになると、これほど実社会で有用なものもなかなかないのではないかと思うようになりました。もちろんExcel(表計算ソフト)も侮れない存在で、社会に出てからの活用を重視するのならヘタにプログラミングなどやるよりこれに集中したほうが堅実なんじゃないかとは思いますが、データベース(RDB)に関する知識も同様に、あるいはそれ以上に有益だと思います。正直、なぜ誰もこれを教えてくれなかったのだろうと今でも思っています。
何といっても息の長い知識なのがいいです。何年かで廃れるといったことは絶対にありません。そして基本がシンプルで覚えることは多くないものの、活用していくためには対象(業務)への理解と思考力が必要、というあたりも現代の教育の要請に沿っているのではないかと思います。
というわけで少し調べてみましたが、やはり学校(高校)でのデータベースの教育に取り組まれている先生方が少なからずおられるようです。
情報処理とかプログラミングといいますと(ビジュアル的に)動きのあるものが喜ばれ注目されやすいので、データベースは確かに地味というかアピールしにくい面があるかと思いますが、ぜひその有用さと素晴らしさを広めていってほしいと思います。そして情報系に限らず、幅広い教育課程においてデータベースに関する教育が広まってほしいと思います。