パンチングバッグ/ライフルマン/ペリスコープ(セガ)実機画像

 第19回目はお盆スペシャルセガ特集です。

 ロケーションは兵庫県有馬温泉の兵衛向陽閣さんです。
 かの豊臣秀吉から「兵衛」の名を与えられた、との言い伝えもある老舗で、私のような意識低い系サラリーマンにはなかなか手が届かない名門ホテルであります。
 そんな向陽閣さんの気品溢れる60年代ゲームセンターの様子をご覧ください。

f:id:accs2014:20190811122616p:plain:w600
(兵庫県/兵衛向陽閣 クリックで拡大します)

 まずは中央やや右に見える黒いもの、これがセガのパンチングバッグです。1962年発売とされていて、1960年の同社のジュークボックスSEGA 1000と並ぶ超々レトロ作品です。建物の柱と同じ色なのでわかりにくいですが茶色い本体部分があり、内部にメカ部分が格納されています。
 セガレトロさんに現存機の写真やフライヤーといった資料があります。現存機の写真がだいぶくたびれた感じになっていることもあって、上記の画像と同じ製品であることにしばらく気が付きませんでした。

Punching Bag

 続いて中央やや左、同じくセガのライフルマンです。
 これも1967年発売という超レトロ作品なのですが、たまたま私が通っていたゲームセンターに80年代になっても置かれていたので結構遊んだ覚えがあります。
 スイングドアがパカッと開いている間だけ的(5つ)を撃つことができて、ドアが一定数開閉するか弾丸を一定数打ち尽くすとプレイ終了。すると射撃の結果が記された紙(的の絵が描いてあり、弾の跡が点字器のようにパンチされている)が機体側面の排出口(画像でもレンガ模様の中に確認できます)からガッコンと出てくるという仕組みでした。
 このマシンのユニークなところは紙が出てくるまで結果が全くわからないことと、スコア的な評価が存在しないことです。私は何も考えず1つの的を狙って全弾中央に当ててみたのですが、結果を見た父親から「全部の的を狙ってみてはどうか」とアドバイスされたのを覚えています。子供と大人の感覚の違いなのだなと、いまだに印象に残っています;-o-)
 なお日本ゲーム博物館でレストア中のマシンがあるとのことです。無事に復活したらぜひとも遊んでみたいと思います。

https://twitter.com/OneMoreTimeC/status/1159661187417530368

 右側奥はやはりセガの3人用ペリスコープです。金城館さんのとき(こちら)に「この写真でしか見たことがない」と一旦書きましたがこちらも同じマシンでした。記憶の中ではパチンコ機か何かだったはずなんですけどもよくみたらペリスコープだったのです;_ _)


 手前のテーブルフットボールとバスケットボール機まではちょっとわかりませんけども、全部セガだとしたらまさにセガ一色という写真ですね(左奥のジュークはセガが輸入していたロッコーラ社の434という製品に思われます)。
 画面構成がうまい上にペリスコープの内部の様子まで伺える撮影も実にナイスで、セガ社史の表紙を飾ってもおかしくない写真かと思います;-o-)