有馬記念はなんとか取りましたが1日を通じてみると結局はトントンでした;-o-)
さて、発表から余裕で1年以上経過したと思いますが、ようやくOffice365のExcel(Insiderでないやつ)でもスピル機能と各種の新関数が使えるようになりました。
そこで何日か使ってみて、ExcelとGoogleスプレッドシートに対してそれぞれ感じた点を並べてみます。
- Excel
- 関数の導入順序に疑問
ぜいたくをいうとキリがありませんが、どうせ真似るならQUERY関数とREGEX~関数を同時に、というかむしろ優先すべきだったと思います。
GoogleスプレッドシートのQUERYは単一の表しか扱えない(要は直積が作れない)時点で限界は知れていますが、それでも機能は他の関数をはるかに置き去りにしています。文字列操作に関してのREGEXEXTRACTやREGEXREPLACEも同様です。
Googleではこれらの関数を通じてデータ配列と文字列の操作についての一般化した処理を提供しようとしていますし、それはかなり成功しているように思います。やや極端かもしれませんがFILTERもSORTも結局はQUERYへの導入に過ぎないと思われ、こうした関数をいちいち追加していても全く追いつかないように思うのです。XLOOKUPとかやっている場合ではないと思うのです。
あとSPLIT関数をなぜ入れないのかわかりません。
- スピル範囲の見せ方は良い
スピル範囲内のセルを選択したときに全体に青い枠がつく。そして実際に式が入力されているセル以外では数式バーの文字色がグレーになるという仕様です。
- 行列を縦横に連結することができないらしい
「={1,2,3}」とか「={"A";"B";"C"}」のように即値なら可ですが参照だとできないため、演算の過程でいちいち実表に「途中下車」しなければなりません´A`)
スピル範囲参照(#)で継続しろということかもしれませんがこれはちょっと……。
- 関数の導入順序に疑問
- Googleスプレッドシート
- ARRAYFORMULA関数の意義が実はよくわからない
単純に引数が配列なら配列を返せばよいと思うのですが。何か有効な使い分けがあるわけでもなさそうで、このあたりはExcelの方がスマートかと思います。
カッコを含めて14字という長さと、併用できる関数が案外少ない点も気になります。
- QUERY関数でGROUP BY句を使ったときに集計関数を伴わないとエラー
こういう関数があるだけマシですけども絶妙にSQLと使い勝手が異なるあたりが気になり、特にこの点はどうかしていると思います。
- 印刷関連のわかりにくさとビジュアルの弱さ
やはり一般の皆様に「無料でこんなのができるなんて!これならさっさと乗り換えよう」と思わせるには少し物足りない感じです。
関数にはハッタリめいたものも多いように思うのですが、どうせならその労力を改ページプレビューとかワードアートとかに使っていれば評価もだいぶ違ってくるかと。
- ARRAYFORMULA関数の意義が実はよくわからない
というわけで、トータルではまだExcelの座は安泰かと思いますが、スプレッドシートの方が粗削りながらも着々と理想に近づいている印象を受けます。
数年後にどうなっているかはわかりませんけども、とにかくGoogleにはAccessの代替というか競合を作ってほしいと願う次第;-o-)