ルナレスキューほか実機画像

 紙上で歩む日本レトロゲーム紀行の第23回目です。
 今回のロケーションは会津の奥座敷、芦ノ牧温泉の大川荘さん(営業中)です。
 驚くような作品があるわけではないんですが、ゲームコーナーの雰囲気が独特で、これも昔から気に入っています。
 では早速どうぞ。

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(大川荘/福島県 クリックで拡大します)


 ん~いいですねえ。和風のゲームコーナーです。
 コーナーの名前も「わらべ唄」という、少し変わったものになっています。この時代のホテルのゲームコーナーの名前といえば(命名しているところが結構あったのです)「モナコ」とか「ゲームインカジノ」とかが定番でしたけれども、ここはあえて和風です。街場のゲームセンターにはちょっとなかったセンスですね。
 まあよく見ると椅子の辺りとかが若干それっぽくなっているぐらいで、そこまで凝っているわけではないんですけども雰囲気はよく出ています。

 写っているゲームの方はと言いますと、左端のアップライトがスピードレースCL-5(タイトー 1979)、その隣がルナレスキュー(タイトー 1980)です。ルナレスキューはそんなに出回りが良くなったような気がしますし、ギャラクシーウォーズなどと比べてゲーム性が中途半端な印象はありますけども、一粒で二度おいしい感じがして私は結構気に入っていました。
 しかしその右の赤いのがちょっとわかりません。名前の下段がどうしても「WARS」に見えてしまうのでギャラクシーウォーズかレーザーウォーズかといったところですけども全く確信がありません;-o-)タイトー筐体なのですぐにわかるかと思ったんですが、これはもうちょっと調べてみないとわかりませんねえ…というわけでまだ続きます。

EVRレース実機画像

 少し間が空きましたが、謎企画の第22回目でございます。
 皆様は任天堂のアーケードゲームというと何を思い出すでしょうか。コンピューターオセロゲームでしょうか、それともドンキーコングでしょうか、あるいはVS.システムでリリースされた作品のいずれかでしょうか。
 私としてはシェリフ(1979)やスペースランチャー(1979)のほか、レーダースコープ(1980)が印象に残っています。レーダースコープは敵の攻撃がやや単調なのとキャラクターの弱さが残念なところですが、スピード感などはいい線を行っていて結構遊んだ覚えがあります。後にゼビウスのテラジを見たときに「これは絶対にアレや」と思い出したのは私だけではないはずです;-o-)
 というのはともかく、実際に最もヒットしたものの1つとしてEVRレースという1975年のメダルゲームが挙げられます。これはフィルム映像により数十種類のレース結果がランダムに再現され、その結果に基づいてメダルが払い戻されるという仕組みになっています。とにかく故障が多くて苦労されたようですけども、先進的なシステムによってセガのハーネスレースを凌ぐほどの人気を博したヒット作なのであります。
 そんなEVRレースの画像がこちら。ロケーションは勝浦のホテル三日月さん(営業中)です。

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(ホテル三日月/千葉県 クリックで拡大します)

 んーいいですねえ。うっすらとレース画面が写りこんでいるあたりは結構ポイント高いんじゃないかと思います。なお、これは10人までプレイできる基本バージョンですが、他にも5人用、1人用といったコンパクトな製品が販売されています。
 また、任天堂はこのシステムを応用したEVRベースボールという作品も発売しています。射幸性のあるゲームと野球との組み合わせに難があったのか、EVRレースほどはヒットしなかったようですが;-o-)
 そしてご存知の通り、任天堂は80年代前半を境としてアーケードゲームには早々と見切りをつけ、家庭用ゲーム機へと注力していきます。戦略的には正解だったと思われますが、アーケードで最後にもう一花咲かせる作品があってほしかったなあと思います。
 最後に。奥にナムコのF1らしきものが見えます。他にもいくつかのマシンが確認できますが、ビシッと写っているものがないのがちょっと残念です。別のリーフレットにて出現するものもありそうですので、そちらで触れていきたいと思います。

クリーンスイープ/ウエスタンガンほか実機画像

 第21回目。
 ロケーションは山中温泉の河鹿荘さん(営業中)です。
 リーフレットは'78-80年頃に作られたとみられます。当時の建物はなかなか洒落た洋風建築で、いかにも温泉宿というような歓楽的な雰囲気ではなく高級ホテルのムードを漂わせています。リーフレットそのもののデザインも黒基調で落ち着いていて、昔からのお気に入りです。
 そんな河鹿荘さんのゲームコーナーの写真がこちら。

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(河鹿荘/石川県 クリックで拡大します)

 ゲームコーナーとはいえ、やはり天井とか壁のつくりが独特ですね。
 左端にありますのがクリーンスイープ(ラムテック 1974/タイトー 1976)です。ブロック崩しに似たゲームですが、消すのは画面いっぱいに置かれているドットで、プレイヤーが跳ね返すボールはドットでは跳ね返らず(ドットが消えるのみ)壁で跳ね返るようになっています。
 私はこのゲームは未プレイですけども、何となく長い間、これはブロック崩しのブームに乗った亜流か何かだろうと思っていました。しかし実際はこっちが先で向こうが後だった、というのが真相です。つまりクリーンスイープの時点であと一歩、プレイに変化を持たせるフィーチャーがあれば歴史が変わっていたのかもしれませんが……。
 まあそこはブロックを密に置いて背後にスペースを空けるという工夫をしたアタリを誉めるべきでしょうけども、nazox2016様も同じような印象を持たれており、それを記事にしています(ただし主に取り上げられているのは同種のゲームであるセガのイレースです)。

blog.goo.ne.jp

 次に、クリーンスイープの右にありますのがウエスタンガン(タイトー 1975)です。
 画面の左と右にいるガンマンが障害物(サボテンと岩)をうまく使いながら撃ち合うという内容の2人用のゲームで、セガのガンファイト(エレメカ)に影響を受けた作品とされています。
 XY軸の移動が可能だったり配置のランダム要素があったりしてなかなか楽しめる作品ですけども、箱庭的な楽しさとか無条件で笑えるような動きのコミカルさなどは、まだエレメカの方に分があるなあという印象を受けます。

 さらに右にありますのがおなじみのブルーシャーク(タイトー 1978)です。かなり出回りがよく、この手のリーフレットでもインベーダーやスピードレース、Time 80と並んで多く見かける作品です。さらにその右はこれまたロングセラーのじゃんけんピエロです。ピンボールはDrop A Card (Gottlieb,1971) 、奥の大型筐体はスーパースピードレースV(タイトー 1977)となっています。
 テーブル機の感じからいうとインベーダーブーム期の写真といったところでしょうか。まだ続く;-o-)