デビスカップ/アストロレース実機画像

 第47回目のレトロゲームコーナーです。
 ご存じの通り、ホテルチラシには観光地のものだけでなく街場のホテルのものも数多くあります。オークラなどの名門シティホテルをはじめとしてかっこいいものも多いのですが、歓楽色が薄く、どうしても個性というか面白味に欠けるので私自身はあまり多く収集していません。
 しかし、そんな中で今回紹介するのが富山駅南口にありましたホテルまつやさん(廃業)です。恐らくは歴史ある旅館に由来する、ビジネスホテル寄りのホテルだったと思われますが、どういうわけかゲームコーナーの写真がありましたのでご覧ください。


(ホテルまつや/富山県 クリックで拡大します)

 左側に見えるのがタイトーのデビスカップ(1973)です。ポンとほとんど変わりませんがテニスのダブルスを模していて左右にパドルが2つずつあるので、狭そうなのを我慢すれば4人プレイも可能という内容です。
 その右にある白っぽいマシンが、同じくタイトーのベースボールです。野球盤をパチンコにしてみました、といった感じの内容です。
 お兄ちゃんの奥に隠れている赤いマシンは昭和遊園機械のホップステップジャンプのようです。新幹線ゲームのようなものと言えばわかりやすいかと思います。
 そして右端にあるのがタイトーのアストロレース(1973)です。アタリのスペースレースのクローンで、上下にのみ動けるロケットを操作して左右に行きかうドット(星)にぶつからないよう画面上部に到達させ、点数(成功回数)を競うという2人用ゲームです。2人用ではあるものの攻めあうでもなく協力するでもないというのがちょっと物足りない感じで、ポンなどと比べてヒットしなかったようです。
 中央の2つのマシンが76年の作品らしいので実は2つのビデオゲームの方が古いのですが、この時代であればまだ現役で通用していたと思われます。場所は意外ですが、ビデオゲーム黎明期の様子がうかがえる貴重な画像でした。