レーサー/スピードスキーヤー/ヘリコプター実機画像

 有言実行の第29回目です。
 ロケーションは愛知県西浦温泉の銀波荘です。東海有数の老舗ホテルで、将棋のタイトル戦がよく行われることでも知られています。羽生vs米長の名人戦(第2局)もここでの対局だったそうで、一度行ってみたい憧れの宿の1つです。ちなみに伊豆の銀水荘あたりと間違いやすいのもポイントといえるでしょう;-o-)
 その銀波荘さんのかつてのゲームコーナーの画像がこちらです。


(銀波荘/愛知県 クリックで拡大します)

 一見ほのぼのした昔のゲームコーナーですけども、よく見ると意外に珍しい作品が写っています。
 まず左側の大きなマシン、これがナムコのレーサーです。内部で円盤状のパーツが回っていてそれを照明でスクリーンに映し出しサーキットのように見せる、という古典的なレースゲームの一種です。単純な内容ですが前回のミニドライブなどと比べればかなり本格的な雰囲気がありますし、ビデオゲームの3D表現が困難だった時代において車のゲームというとスピードレース型のゲームとこのタイプのゲームが中心でした。ナムコはこれをさらに発展させた「F1」を後に発売し、70年代後半の代表的なロングセラーとなります。
 そしてその隣がタイトーのスピードスキーヤーです。ちょっと隠れてますがちゃんと2本のストックとスキー板があり、いわば体感型のエレメカです。アルペンレーサーに先駆けること20年以上、という意味でもなかなか貴重な作品です。
 さらに隣がセガのヘリコプターです。山を囲むように配置された6つのポイントにヘリコプターを次々着陸させていくという内容です。これは海外のプレイ動画をご覧いただきましょう。

SEGA HELICOPTER 1968 - YouTube

 各マシンの内容のバリエーションもさることながらナムコ、タイトー、セガの御三家が揃っているあたりにも奥の深さが感じられる画像です。つづく。


追記1:
 コメントをいただきましたとおり、左端に見えるピンボールはVampire (Bally, 1971)です。
追記2:
 さらにコメントをいただきましたとおり、中央奥(ヘリコプターの右)の小さなマシンはジャンボール(太陽自動機,1974)のようです。
 色合いも地味で識別が難しいタイプのマシンですが、これは見事。

http://thetastates.com/elecmeca/1970s.html

ミニドライブ/クレミー実機画像

 ゴールデンウイークの名残を惜しみつつ送る第28回目です。

 ロケーションは水上温泉のホテル松泉閣さんです。2012年ごろに一度閉館されましたがその後リニューアルされ、「みなかみの自然を楽しむお宿MICASA」の名前で営業されている模様です。最近はコロナ禍でどこも大変かと思いますけども、一段落したら私も落ち着いた旅館風建築と温泉でくつろぎたいのであります;-o-)
 では古き良き60年代ゲームコーナーの味わいをご堪能ください。

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(ホテル松泉閣/群馬県 クリックで拡大します)

 まずは真っ赤なミニドライブです。かの関西精機の出世作です。1958年の作品とされているそうで、写っているのはアクセルのない初期型かと思われます。ついに本ブログにも50年代ゲーが出現したというのは感慨深いですけども、さすがに私も見たことがあるようなないような……といったところで内容について付け加えられることは何もありません。
 ところでハイスコアガールにも出たようなもう少しコンパクトな機体の方をご存知の方も多いと思いますがあれは後年のバージョンのようです。あとバックグラス(垂直面)の色についても黄色が有名なようですが、私が知る限りこのように青いのがほとんどです。ゴールドみたいなのも見た覚えがありますので、まあロングセラーだけあっていろいろと詳細が異なるものが出回っていたのかもしれません。

 そして右端はもはや歴史から忘れ去られようとしているクレーンゲーム、クレミーです。
 これもこの手の印刷物ではかなり見かけるマシンです(外観が類似しているミニクレーンというマシンもあります)。しかし正面からきっちりと捉えたものは珍しく、なかなか貴重な画像かと思います。昔のクレーンといえばスキルディガのような見下ろし型のマシンが多かったですけども、このように高い位置にあって横から見るタイプのマシンも存在していたことがご理解いただけると思います。

 ピンボールはWorld Fair(Gottlieb,1964)です。フィールド中央が大観覧車を模したつくりになっているのが特徴です。
 これは例によって海外コレクターのプレイ動画をどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=3BdXFYr5UwQ

 というわけで前回から2か月余り空いてしまいましたけども、ネタはまだ多少ありますのでぼちぼち続けていきたいと思います。次はナムコのゼロセンかレーサーあたりを予定していますのでお楽しみに_ _)

アーケード版ゼビウスで総攻撃モードの動作が確認される

 久しぶりに近代ビデオゲームネタです。
 アーケード版ゼビウスで、ランクを厳密に調整して一定の値に到達させることにより異常な数の空中敵を発生させることに成功したそうです。
 意図的に仕込まれた仕様ではないようですが、まさにファミコンロッキーの2000機攻撃ネタを彷彿とさせる現象です。2020年にもなってこんな発見があること自体驚きですけども、いずれアーケードゲーム界屈指の大発見に間違いないと思います。
 
 
 解説(してログ様)
landhere.jp

 動画(16:20あたりからご覧ください)
https://www.youtube.com/watch?v=xwCAwsPa6ew
 
 
 ランク調整というかRPGのいきなりエンディング的なセキュリティホールというか……いずれ常人には思いつきませんね。星の数ほど遊びつくされた作品なのでどこかで一度は発動して2000機ネタにつながっていたのかも……と思わせるあたりも興味深いです。ここはひとつ遠藤氏あたりからコメントを聞きたい気がします。
 それにしても多少処理落ちはしているものの、これだけのキャラクターを表示してまともに動いているというのがすごいですね。もうちょっと頑張れば80年代前半に怒首領蜂が誕生していたかもしれません;-A-)