豊島新棋聖誕生、羽生竜王は一冠に後退

 久々に将棋ネタです。
 これまでタイトル戦では今一歩及ばなかった豊島八段が本日の棋聖戦第5戦に勝ち、3勝2敗で初のタイトル奪取となりました。
 かつて小学生棋士誕生か、とさえ言われたほどの才能を考えると少々遅くなったようにも思いますが、近年はレーティングも常にトップレベルですし着実に実力をつけてきた結果であることは間違いありません。初タイトル奪取を契機としてさらなる活躍を期待したいと思います。
 一方で羽生竜王は、比較的短時間、そして夏場、ということもあって相性の良かった棋聖を失い、ついに竜王の一冠に後退してしまいました。王位戦リーグまでは調子がよさそうだったものの、その王位も挑戦者決定戦で敗退、名人位も奪取ならず、そして今日の棋聖失陥と相次いで厳しい結果となりました。今日は先手を握ってチャンスありかと思ったのですが、正直残念です。永世七冠に続くタイトル100期の金字塔はお預けとなりましたが、ここはじっくりと再起を果たしてもらいたいと思います。