神風ほか実機画像

 第3回目はみんな大好きフジエンタープライズの神風(1976)です。
 ロケーションは新潟県佐渡の吉田屋さんです。現在も「湖畔の宿吉田屋」として営業中です。いますぐにでも都会の喧騒を忘れて訪れてみたいところですねえ;-o-)

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(吉田屋ホテル/新潟県) クリックで拡大します

 神風はレジャックのやつとは当然別物で、アベンジャー(Electra Games,1975)のコピーかそれに準ずる類似品と考えられています。アベンジャーの方はジェット戦闘機(大戦中の同名機ではない)とされている一方、神風の自機は零戦ですのでグラフィック的にも異なると思われますがどうなんでしょうか。いずれ、日本最初期のシューティングゲームに間違いないということと、稼働機がすでに存在しないらしいというミステリアスさで注目される作品です。
 あと神風の左のジャンボ(昭和)は良く出回りましたし未だに稼働しているスポットもあるぐらいなので、懐かしく思い出される方も多いと思います。その左は4 IN LINE(ユニバーサル)というアレンジボールタイプのマシンです。
 で、ちょっとわからないのが左端のブラックパンサー(ユニバーサル)です。ゴールドパンサーという姉妹機があってそっちは間違いなくメダルなのですが、こっちはパネルが微妙に違っていて(倍率記載がない)、プライズマシンなのではないかと思われますけどもいまひとつ判然としません。

(メダル)スーパースター/デッドヒート/ファロⅡほか実機画像

 前回の続きです。
 改めての説明ですが画像はホテルのリーフレットからのスキャンで、今回は愛知県三谷温泉のふきぬきさんからです。残念ながらすでに廃業されておりゲームコーナーどころかホテル自体が取り壊されていて存在しません。


(ふきぬき/愛知県) クリックで拡大します

 最近はレトロアーケードゲームのフライヤーがネット上で取引されていたりしますので各機種のより精細な画像も手に入りますけども、私としてはやはり現役で稼働しているゲーム機の姿に興味があります。そしてアーケードゲームというと町場のゲームセンター、いわば路面店の印象が強いかもしれませんが、かつてはデパートの屋上とかこういうホテルのゲームコーナーも大きな存在感がありました。少なくとも個人経営のゲームセンターと比べて資金力も高いですし、こういうゆとりのあるつくりも可能としていました。最近でいうIR(統合型リゾート)みたいな感覚だったのかもしれません。この写真も色乗りがよくてかっこいいですけども、今こんなロケーションが残っていたらすぐにでも列車に飛び乗って行きたいですね。夢に出そうです;-o-)
 
 さて、右端に写っているのはユニバーサルのメダルゲーム、スーパースターです。あまりギャンブル性と言いますかゲーム性の高くない微妙な作品だったようですが大きな筐体はやはり目を引きます。
 そして真ん中ですがタイトーのデッドヒートです。名前も含めてINDY800(Atari,1975)なんかを思い出させますけども、ハンドルがありません。どうもこれはメダルゲームだったようなんですね。下部に取り出し口みたいなのがありますし、上部の点々と光っているところ(投入口か若しくはボタン)にも納得です。
 左に見えるのはセガのファロⅡです。左上に黒抜きで「FAROⅡ」と記されているのがわかるでしょうか。ゲーム性についてはよくわかりませんが、盤の表と裏の両側でプレイが可能になっているようです。黒を基調としてグッと締まったデザインが印象的です。
 あと奥に見えるメカ群がたまりませんね。2人の女性の間に見えるのはじゃんけんピエロ(タイトー)で、右の女性の手の奥に見えるのはダービーデー(セガ)と思われます。あとド真ん中の上がオレンジっぽくて下が青いのはミサイル(セガ)のようですね。
  
 というわけで第2弾は以上です。この他にもまだいくつかなつかしい筐体画像が残っていますので随時紹介していきたいと思います。
 なお前回に続いて「オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶」さんの記事を参考にさせていただきました。
blog.goo.ne.jp
 あとダービーデーについては公式(セガ アーケードゲームヒストリー)に解説があります。
sega-interactive.co.jp

追記:
 スーパースターについて、ゲームマシン誌第40号6・7面に広告及び記事が掲載されています。上部のデザインは上記の画像とちょっと異なる感じですが……

https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19760115p.pdf

(メダル)キングオブキングス/ファロほか実機画像

 前回に続いてキングオブキングス……ですが今回はメダルゲームです。

 久々にプリンタを更新したのを機会に、はるか昔に旅行先とかでもらってきた旅館・ホテルのリーフレットに写っていたレトロゲームを取り込んでみました。
 初回は福島県飯坂温泉のホテル聚楽さんです。


(ホテル聚楽/福島県 クリックで拡大します)

 最も大きく写っているのがユニバーサルのキングオブキングスというメダルゲームです。ランプではなくて実際に玉を転がして抽選するというリアル指向が売りの作品です。端の席からも抽選の様子が見えるように上部にミラーを貼ってあるのがよくわかると思います。
 その奥にあるのがセガのファロです。こちらはシンプルなランプによる抽選方式です。写真ではわかりませんが下半分は水平な台になっていてそこに賭け口別のメダル投入口があり、投入=プレイ開始というシステムになっているそうです。
 共に国産メダルゲームの最初期の作品とされています。
 
 ビデオゲームの方はスーパーブロック(タイトー,1978/ブロック崩し)、アクロバット(タイトー,1978/サーカスのライセンス品)、ピットストップ(ジャパンレジャー,1978/レース)あたりが写っています。
 ピットストップはレアすぎてちょっとわかりませんが外観はほとんどスピードレースです。気になるのはやはりピットの要素があったのかどうかですねえ;-o-)
 ちなみに最も奥にシュータウェイ(ナムコ/エレメカ)っぽいものがちょこっと見えています。

 
 なお私はメダルゲームに関してはほぼ素人ですので、今回は「オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶」さんの記事を参考にさせていただきました。今後もメダル関連で参考にさせていただきたいと思います。

blog.goo.ne.jp


追記:
 右側に2台並んでいる青いメダルゲームについて当初はピカデリーサーカスと記していましたが、左のものはどうもコピーのピカデリーサーキット(日本物産)のように思われますので訂正しています。また、右のものはザ・スーパーカー(フジエンタープライズ)のようです。