ロタミント実機画像

 意外に続くシリーズの第18回目。
 さて、ロタミントというマシンをご存知でしょうか。
 旧西ドイツで製造されたマシンで、日本にも輸入され主にギャンブル機として広く流通したとされています。
 詳しくは毎度お世話になっておりますnazox2016さんの「オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶」の記事をご覧いただきたいと思います。

blog.goo.ne.jp

 マシン自体はシンプルなスロット機のようなもので、回転するのがリールではなくて円盤だという違いがあります。ただ純粋にゲームとしてみると特に面白いものではなかったようです。リンク先記事にあるように、パチンコ店で稼働させるべく国内生産された類似機種もあったようですがヒットはせず、いまや忘れ去られた存在となっています。

 そうした歴史を踏まえてご覧いただきましょう。
 とある旅館さんです。どうぞ。


(某旅館 クリックで拡大します)

 昭和感あふれるお写真です。
 奥に見える4台のマシンのうち右の2台がロタミントです。バージョンはさまざまあるようですが、7の字が大きく表示されているタイプです。下部にある黒い部分に3つのボタンが並んでいて、それぞれの円盤をストップできるようになっています。
 やはりアミューズメント機としては地味ですし、あんまり楽しそうな感じがありませんね;-o-)コンパクトですしそこそこスマートなデザインなのでこういう場所にも置きやすかったかとは思いますが。
 また、左側にあるナントカダービーという2台はランプ式のルーレット機で、恐らくはロタミントと同じような目的で流通したマシンです。よくわかりませんがボタン部分の感じからしてもかなり古い機種なのかもしれません。

 というわけで稼働中のロタミントをプロのカメラさんに撮ってもらってPRに使ったという(宿のPRですが)、ある意味レアな画像でした。場所が場所ですのでメダル仕様になっているとみるべきでしょうが、マシンの印象が少々アレですので、今回は設置場所を伏せることとしました。
 

 ちなみに同じリーフレットの本来のゲームコーナーの画像がなぜかイラストです。天井の干し柿みたいな装飾がナイスですね;-o-)
 昔のリーフレットはカラー写真・モノクロ写真・イラストの混合といったものもありましたし、カラー写真を多用できるようになってもイメージとしてカラーイラストを利用する例が結構多かったものです。


追記:
 左の2台のマシンはCaitlyn氏のリスト(下記)で確認できるニューミニダービーのように思われますが、「NEW」の文字がないように見えますので断言はできません。

http://thetastates.com/eremeka/1970s.html

ニューシューティングトレーナーほか実機画像

 暑くて寝られない真夜中に送る第17回目です。
 
 ロケーションは瀬波温泉のシェルホテルさんです。なんとなく海に行きたいので選びました;-o-)
 瀬波温泉といいますとハーネスレースのときのすずきヶ池さん(記事はこちら)以来になりますが、こちらも残念ながら廃業されている模様です。

 では画像をどうぞ。

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(シェルホテル/新潟県 クリックで拡大します)

 壁と床の派手な色使いがナイスですけども、真っ先に目につくのが左側奥の丸太のメカ、任天堂のニューシューティングトレーナーです。
 内容は元祖と同様に次々現れるビンを撃っていくというガンシューティングもので、銃は固定式ではなくワイヤーで本体とつながっています。元祖は無骨というか簡素なつくりでしたが、こちらは凝ったデザインが施されていて親しみやすい雰囲気になっています。
 ちなみに元祖の方の動画がありましたので参考まで。

任天堂 シューティングトレーナー - YouTube

 その右にはアクロバット(タイトー,1978)が確認できます。その右にはスピードレース(タイトー,1974)、さらに神風かその類似品とみられるものが確認できます。

 また、左端近くに大きく写っている緑のマシンはスコードロン(セガ,1976)です。両手で持つ操縦桿がユニークで、さらに操縦する自機の数を1~3機から選べるという独特なシステムになっているそうです。さらに1人プレイのほか2人対戦もあるとのことです。とまあ他所様のサイトで覚えた内容を書き連ねましたけども、やったことがないため全くイメージできません;-o-)

File:Squadron DiscreteLogic JP Flyer.pdf - Sega Retro

 また、右端にはスーパースピードレース(タイトー,1977)が確認できます。作品ごとの違いがなかなかわかりにくいシリーズですが、この作品からカラーになっています。
 さらに3台のピンボールのうち中央のものはStrike Zone(Williams,1970)という、ボウリングをモチーフにした作品です。

 写真の撮影時期は1978年ごろと思われます。ビデオゲームの割合が次第に大きくなりつつも、どこかのんびりしたインベーダーブーム前のゲーム場の雰囲気が感じられる一枚です。

追記1:
 コメントをいただきましたようにピンボールのうち手前のものはDarling(Williams,1973)とのことです。
追記2:
 同じくピンボールのうち奥のものはカーニバル(セガ,1971)とのことです。


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 おまけ。丁寧にもニューシューティングトレーナーのプレイ中の画像まで載ってました。側面下部なんてもっと単純に済ませられそうなものですがなかなかこだわってますね。参考まで。

キラーシャーク/サブマリンほか実機画像

 第16回目。
 前回に続いてちょっとでも清涼感のあるゲームをお見せしたいと思います。
 ロケーションは熱川温泉のホテル大東館さんです。正直なところ廃業までの経緯など複雑な気持ちにさせられる部分はありますけども、ここは弛まぬレトロゲーム魂で突き進んでいきたいと思います。

 というわけで往年の画像がこちら。

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(大東館/静岡県 クリックで拡大します)

 右側のオレンジ色の台がセガのキラーシャークです。かの大ヒット映画「ジョーズ」にも登場したことで名高い作品です。
 この作品については次のリンクより内部機構も含めた興味深い動画が覧いただけます。上からの青くぼんやりした光と海底のきらめき、立ち上る泡など、雰囲気はなかなかよくできている印象です。

Sega Killer Shark "Video" Game - YouTube

 そして右端に見えますがナムコの傑作サブマリンです。青い空と海、そして魚雷命中時のド派手な爆炎が爽快な作品です。
 こちらも動画でプレイの様子をご覧いただけます。

BK2000 on Twitter: "ナムコ サブマリン… "

 ところでサブマリンと言いますと蒲田駅近くのプレイランドにずっと置いてあったのが思い出されます。
 次の動画で機体の一部がちょっとだけ写りますので(エアーコンバット22の横)、記憶にある方は是非ご覧ください。私はこの数年後になぜかここでロードファイターにハマっていたことが印象に残っています。

1995 ゲームセンター「プレイランド」と蒲田駅周辺 - YouTube

 なお、上記の画像で確認できる他のマシンとしては中央奥にあるナムコのF1……のいわゆるコピー商品である潮産業のゼットマシン(わずかにZとMらしき文字が確認できます)と、その右側のモナコGP(セガ 1979)が挙げられます。
 また、手前の銃のマシンはセガのワイルドウッドという1978年の作品のようです。ゲームマシン誌98号P18に紹介記事があります。エレメカかと思いましたがビデオゲームという扱いのようです。

https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19780615p.pdf



 一見なにげない光景ですが、発売時期に7年もの差がある海ゲーを並べている(キラーシャークは1972年、サブマリンは1979年)あたり、ゲームコーナーとしてのこだわりが感じられる画像です。
 それにしても暑いです。私も海辺のリゾートでキンキンに冷えた酒を飲んで過ごしたいです;-o-)