ブレイクアウト/ウォールブレイク実機画像

 シリーズ第44回目です。
 ロケーションは三重県の榊原温泉にありました榊原グランドホテルさん(廃業)です。
 早速ですが画像をどうそ。


(榊原グランドホテル/三重県 クリックで拡大します)

 テーブルはさすがにわかりませんので奥のアップライトを見ていきましょう。
 左に見えるのがブレイクアウト(Atari,1976)です。第25回目にも写ってましたが、今回はほぼ正面から写り込んでいます。いうまでもないですがスティーブ・ジョブズ氏が開発に関わっていたことでも有名な、伝説的作品です。
 その隣の黄色い筐体がちょっとわかりにくいものの、どうやらウォールブレイク(タイトー,1977)のようです。情報が乏しい激レア作品ですが、コントローラが2つあることからもわかるように対戦型のブロック崩しで、ブロックがパドルの裏に配置されていてボールを逃してもブロックに当たれば助かるという内容です。

 そしてピンボールは左から順にCarnival(Playmatic,1977)、Woman-Lib(セガ,1977)、High Hand(Gottlieb,1973)となっています。


 ちなみにこちらがラウンジ的なスペースで、こちらにもゲーム機が見えます。上記画像のゲームコーナーと隣接しているらしく、右端のブレイクアウトは上記画像と同一個体であるものとみられます(テーブル等の配置が異なるように見えるのは恐らく撮影時期の違いによるものです)。
 赤っぽい色の大きな筐体はユニバーサルのパンチでデート(筐体上の表記は「PUNCHでDATE」)です。珍スポットとして有名だった七洋園(和歌山県)に長年置かれていたことでも知られているマシンですので、興味のある方はググってみてください。
 さらにその隣にスピードレースのようなマシンがありますが上部(奥)のデザインが異なっており、フジエンタープライズのフジレースウェイではないかと思われます。

Uボート/ラリードライブ実機画像

 一気に暑くなってまいりました。流行り病のせいでかれこれ2年ほど遠出してませんけども、そろそろどこかの海か山に出かけて涼みたいところです。
 というわけで参りましょう。日本ゲームツーリズム史の第43回目です。
 ロケーションは雲仙の東洋館さんです。こちらも現在は湯快リゾートの一施設(雲仙東洋館)として営業されています。


(東洋館/長崎県 クリックで拡大します)

 今回もCaitlyn氏のリストを頼りに読み進めていきましょう。
 左側に見える青っぽい筐体が、前回も出現しましたUボート(日本遊園設備)です。前回は少しハッキリしない画像で下部も見えませんでしたが今回はきっちり写り込んでいます。アップライト型のマシンにはよく足の先が乗るようなステップが設けられていますが、このマシンはその部分(黒い部分)が大きく、上に乗れるような形になっているのが特徴的です。
 そしてその右にある黄色いのが、同じ日本遊園設備のラリードライブです。内容は見るからにミニドライブのコピーのようです。ところで正確なタイトルは「Popeye'sラリードライブ」らしく(確かに左上の赤い部分が「Popeye's」の部分のように見えます)、どのぐらいポパイ要素があったのか気になるところです。
 その右のちょっと隠れている緑色のドライブゲームがわかりません;-A-)三共のチャンピオンラリーに似てますが何か違う感じです。その右以降もライフルマン以外全然わかりませんが、画像が小さいので深追いはしないこととします。 いずれどこかの回でまた出現してくれることでしょう。
 中央にあるバスケットゲームはセガ製のようです。あと左端の「PIN BALL」と書かれたパチンコ機はヌクシナ工業所の製品のようです。これも盤面がもう少しハッキリ見えればよいのですが……

 というわけでたくさん写っている割によくわからないマシンばかりなのが残念ですが、何かわかりましたら追記していきたいと思います。


追記1:
 中央奥に隠れて見える黄色いガンゲームはバーディガン(関西精機)かと思われます。また、ライフルマンの右にある下部が黒いマシン(ガンゲーム)はキャリバーまたはキャリバー50(三共)、さらにその右にある茶色っぽい暗い色のマシンはニュールーレット(三共)のようです。

追記2:
 コメントをいただきましたように、画像右奥に見える3台のピンボール状のマシンのうち中央が三共のビッグレース、右のものがLoop the Loop(Bally,1966)とのことです。これは見事。

追記3:
 バスケットゲームについて当初さとみ製と推定していましたが訂正しました。

Uボート/サンダーバード/ホイホイテスト実機画像

 久しぶりのレトロゲームの時間です;-o-)第42回目となります。
 大変お待たせしました!ついに発見した驚異の映像をご覧ください!!と行きたいところですが、焦らず小手調べといきましょう。
 ロケーションは道後温泉のホテルニューまきのさんです。位置的には現在の湯快リゾート(道後彩朝楽)さんと思われます。
 それではこぢんまりとした懐かしのゲームコーナーをどうぞ。


(ホテルニューまきの/愛媛県 クリックで拡大します)

 中央奥にあるのがUボートです。たまに見かけるマシンではあるものの全然わからず放置しておりましたが、Caitlyn様より情報をいただいたところによると(こちらのページの4画面ほど下ったところに、映像付きの年代別ゲームリストへのリンクがあります)日本遊園設備の60年代の製品とのことです。今回は少しハッキリしない画像ですが、近日掲載予定のホテルにも写ってますのでそちらをお待ちください。
 ところでこの手の潜水艦ゲームはペリスコープに限らずゴロゴロあるらしいことがわかってきましたので、事情は分かりませんが画像だけでも今後できる限り紹介していきたいと思います。

 続いて右奥のマシンがタイトーのプライズ機、サンダーバードです。nazox2016様のブログに解説があります。クレーンゲームかと思っていたのですが、金属球をうまく穴に落とすと景品がもらえるというゲーム性のようです。

 そしてやや左の奥にちょっとだけ写っているマシンがホイホイテストです。上記のCaitlyn氏のリストによるとこれも60年代の日本遊園設備のマシンだそうです。そして私はこれをサーティテスト(30TEST)のパクリだとばかり思ってたのですが、こちらが先で30TESTの方が許諾を受けた製品だったようです。画像だけ見れば99.9%の人は勘違いすると思いますけども、これは失礼しました;-o-)

 左奥のハンドルがついたプライズ機はファミレーンと書いてあるようです。詳細はわかりませんがクレーンマシンという、見た目がほぼ同じ製品があるようです。

 そして手前正面に見えるのが問題のマシンです。バスケゲームなのは間違いないですが脚も垂直でドーム部分も立方体、しかもなんか邪魔そうな金属フレーム付きという尖った印象のマシンです。しかし詳細はよくわかりません。


 というわけで実に半年ぶりのシリーズとなりましたが、近日中に次回をやりたいと思います。