レトロゲーム探訪の第25回目になります。
さて、アタリのスタントサイクルという作品をご存じでしょうか。
国内での記録が乏しく、検索しても当時のナムコ関係者の証言が見つかるぐらいで本当にコレは稼働してたのかと気になっていたところですが、やはり探せばあるものです。
ロケーションは鴨川の太海海岸にありますホテル恵比寿さんで、現在も「海辺の宿 恵比寿」として営業中です。
往年の画像がこちら。
(ホテル恵比寿/千葉県 クリックで拡大します)
中央やや左にありますのがスタントサイクル(Atari,1976)です。
内容はと言いますと、バイクを加速させてジャンプ台に突入し、並んでいるバスの上をジャンプするというものです。
以下の動画により、海外のコレクターによる詳細なレビューとプレイが確認できます。
Atari Stunt Cycle (1976) - YouTube
スロットルのみの操作ですが加速が急激すぎたりするとミスになりますしスピードが足りないとバスを飛び越えられずやはりミスになるなど、微妙な加減が求められるゲーム性のようです。
ジャンプというとジャンプボタンを初めて備えたとされるドンキーコング(任天堂,1981)がまず思い浮かびますが、このようにジャンプをゲーム性の中心に据えた作品はそれ以前にも存在していた、というのはなかなか興味深いところです。まあサーカスなんかもそうと言えますが。
次に右端にありますのが同じくアタリのタンク(1974)です。
これも海外からの動画で内容を確認できます。動画の筐体にはTANKⅡと書かれていますけども元祖との違いが私にはよくわかりませんので気にせず紹介したいと思います。
1974 Atari Tank Arcade Game - - YouTube
時間制の2人対戦式の戦車ゲームで、ツインレバーにより左右のキャタピラ操作と砲撃を行います。砲撃を相手に当てるか相手が地雷を踏むとポイントが入り、最終的に多くポイントを得た方が勝ちという内容です。グラフィックを除けばほとんどサイバースレッドですね;-o-)
中央やや右の作品がナムコ初のオリジナルビデオ作品とされているジービー(1978)です。ブロック崩しとピンボールを融合させたような作品ですけどもちょっと無機質すぎて興味をそそらない感じですねえ。フィーチャーが増えたキューティーQ(1979)は私も大好きなんですけども。
左端はブレイクアウト(Atari,1976)です。となりの赤いのがちょっとわかりません。プライズものに見えるんですけども排出口が見当たらないのが気になります。
手前のテーブル機もかなりスリムな筐体で、これらもナムコ/アタリのパドル式ゲームなのではないかという印象を受けます。インベーダーブームのちょっと前の画像といったところでしょうか。
というわけで久々のレトロゲーム紹介でした。