重要科学技術史資料にDX7が選ばれますように-人-)

 未来技術遺産とも呼ばれている国立科学博物館の重要科学技術史資料についてです。今年もそろそろ発表の時期ですので願望を述べさせていただきます。
 まあ、こういうのも毎年やってるとだんだんありがたみがなくなっていくなーというのが正直なところですが、しかしやっている以上はより多くの人々が納得できるものを選んでいただきたいところです。これまでの認定対象を見ますと自動車関係とゲーム機器が少ない(全然ない)ような気がしますので、その辺りを手厚く選んでいただきたいと思います。
 しかしなんといってもDX7です。一般向けに発売されたデジタルシンセサイザーとして最初期の製品でありながらプロ・アマチュア界を問わず市場を席巻した、これこそ画期的としか言いようのない製品なのであります。例えばデジカメではフジのDS-XとかカシオのQV10なんかが既に認定されていて、もちろんどちらも意義の大きい製品でしたけども、いずれも”作品づくり”に使用されるようなレベルであったかというと話は別で、プロのニーズには全く及ばないものでした。しかしDX7はその逆です。技術的に新規性が高いだけでなく実用的にもプロの想像さえ超える製品として登場し、世界を塗り替えた製品なのです。現代に例えるなら1回の充電で700km走れる完全自動運転の電気自動車が100万円で発売されたとか、RGB積層有機素子搭載フルサイズデジカメが5万円で出たとか、そんなレベルかと思います。さすがにQY10を選べとまでは言いませんので、今年こそDX7が選ばれるよう、初音ミクファンとともにただただ祈念するのみなのであります_ _)



追記:今年も認定とはなりませんでした。次に期待しましょう_ _)

追記2:2019年、ついに認定となりました。おめでとうございます_ _)