藤井四段が朝日杯トーナメントで佐藤名人に完勝し4強入り

 今日の朝日杯は昨日に続いて面白い対局が続きました。
 藤井四段は午前中の対局で澤田六段を相手に後手を持って対局。角換わりになりましたが中盤で澤田六段に見損じがあったようで、藤井四段が40手目△4五銀から一気に仕掛けて54手の短手数で快勝となりました。
 そして午後は、午前中の対局で永瀬七段を破った佐藤名人を相手に先手を持っての対局。横歩取りになりましたが駒組みが進むにつれて先手が指しやすい形勢となり、そのまま押し切る形で藤井四段が121手で完勝しました。

 藤井四段にとっては公式戦での現役タイトルホルダーとの初の対局でしたが、臆することなく見事な勝利を収めました。しかも佐藤名人を相手に堂々とした勝ちっぷりで、まさに「名人をこす」の第一歩といっていい大きな勝利だったと思います。
 さらに2月17日の準決勝の相手は羽生二冠と決定しています。これに勝ち、同日の決勝戦を制することができれば、最年少の棋戦優勝記録(加藤一二三氏の高松宮賞…17歳0か月)を塗り替えることとなります。もはや空前の盛り上がりとなることは必至ですが、更なる熱戦を期待したいと思います。