70年代からのゲーマーとして、1つのゲームを10年20年と長くやりこむプレイヤーには結構憧れます。
レトロアーケードだとグロブダーとかグラディウスⅢみたいな高難度ゲームが対象になりやすいですけども、特に後者なんかは安定した攻略も確立され、発売当時生まれていなかった世代が流れ込むようになっていて、当時全く手も足も出なかった凡プレイヤーとしても感慨深いです。
しかし80・90年代はともかくとして、コンテンツの消費速度がどんどん早くなる中でゲームの寿命も縮んでいるのではないか……と思っていたところ、こんな記事が目につきました。
言わずと知れた対戦格闘ゲームですけども、もう上手くなるとか勝ち負けの道具ではなく想像力と自己実現のツールになっている感じです。本来の攻略の中にそういう試行錯誤があるのが理想なんでしょうけども、こういう懐の深さがある「いいオモチャ」であることが長く愛される条件なんだと思います。
あと次のくだりも興味深いところです。
これだけ稼働から年数が経っていると、試合中に偶然起きてしまうようなバグって、確率的に考えてもう出尽くしているはずじゃないですか。それでも、これだけネットが普及しているにも関わらず、このバグを見たという人がほとんど居ない。僕なんかはもう、「これは目に見えない乱数なんかが絡むような運任せのバグなのかな」って、とっくに諦めていたんです。でも、ひとりのバグ研究者がこれをずっとずっと研究し続けていて、去年の11月についに再現方法を発見して確立させてくれました。
(上記記事より)
科学的な発見なんかも案外こんな感じで、解明してみたらなんてことない仕組みだった、というのは非常に多いのではないかと思います。
自分はもう最近はゲームをやってませんが、身近な存在としてはやっぱりAccessがこれに近いですねえ。実用ソフトですし、バグ発見しても可笑しいどころか困るだけなんですけども;-o-)思い付きでいじってたら意表を突く結果になった、というのは確かにあるので、こういう探究心は見習っていきたいです。