第21回目。
ロケーションは山中温泉の河鹿荘さん(営業中)です。
リーフレットは'78-80年頃に作られたとみられます。当時の建物はなかなか洒落た洋風建築で、いかにも温泉宿というような歓楽的な雰囲気はなく、むしろ高級ホテルのムードを漂わせています。リーフレットそのもののデザインも黒基調で落ち着いていて、昔からのお気に入りです。
そんな河鹿荘さんのゲームコーナーの写真がこちら。
(河鹿荘/石川県 クリックで拡大します)
ゲームコーナーとはいえ、やはり天井とか壁のつくりが独特ですね。
左端にありますのがクリーンスイープ(ラムテック,1974/タイトー,1976)です。ブロック崩しに似たゲームですが、消すのは画面いっぱいに置かれているドットで、プレイヤーが跳ね返すボールはドットでは跳ね返らず(ドットが消えるのみ)壁で跳ね返るようになっています。
私はこのゲームは未プレイですけども、何となく長い間、これはブロック崩しのブームに乗った亜流か何かだろうと思っていました。しかし実際はこっちが先で向こうが後だった、というのが真相です。つまりクリーンスイープの時点であと一歩、プレイに変化を持たせるフィーチャーがあれば歴史が変わっていたのかもしれませんが……。
まあそこは展開にメリハリをつける工夫をしたアタリを誉めるべきでしょうけども、nazox2016様も同じような印象を持たれており、それを記事にしています(ただし主に取り上げられているのは同種のゲームであるセガのイレースです)。
次に、クリーンスイープの右にありますのがウエスタンガン(タイトー,1975)です。
画面の左と右にいるガンマンが障害物(サボテンと岩)をうまく使いながら撃ち合うという内容の2人用のゲームで、セガのガンファイト(エレメカ)に影響を受けた作品とされています。
XY軸の移動が可能だったり配置のランダム要素があったりしてなかなか楽しめる作品ですけども、箱庭的な楽しさとか無条件で笑えるような動きのコミカルさなどは、まだエレメカの方に分があるなあという印象を受けます。
さらに右にありますのがおなじみのブルーシャーク(タイトー,1978)です。かなり出回りがよく、この手のリーフレットでもインベーダーやスピードレース、Time 80と並んで多く見かける作品です。さらにその右はこれまたロングセラーのじゃんけんピエロです。ピンボールはDrop A Card (Gottlieb,1971) 、奥の大型筐体はスーパースピードレースV(タイトー,1977)となっています。
テーブル機の感じからいうとインベーダーブーム期の写真といったところでしょうか。まだ続く;-o-)