EVRレース実機画像

 少し間が空きましたが、謎企画の第22回目でございます。
 皆様は任天堂のアーケードゲームというと何を思い出すでしょうか。コンピューターオセロゲームでしょうか、それともドンキーコングでしょうか、あるいはVS.システムでリリースされた作品のいずれかでしょうか。
 私としてはシェリフ(1979)やスペースランチャー(1979)のほか、レーダースコープ(1980)が印象に残っています。レーダースコープは敵の攻撃がやや単調なのとキャラクターの弱さが残念なところですが、スピード感などはいい線を行っていて結構遊んだ覚えがあります。後にゼビウスのテラジを見たときに「これは絶対にアレや」と思い出したのは私だけではないはずです;-o-)
 というのはともかく、実際に最もヒットしたものの1つとしてEVRレースという1975年のメダルゲームが挙げられます。これは動画(もちろん媒体はテープ)によりレース結果がランダムに再現され、その結果に基づいてメダルが払い戻されるという仕組みになっています。とにかく故障が多くて苦労されたようですけども、先進的なシステムによってセガのハーネスレースを凌ぐほどの人気を博したヒット作なのであります。
 そんなEVRレースの画像がこちら。ロケーションは勝浦のホテル三日月さん(営業中)です。


(ホテル三日月/千葉県 クリックで拡大します)

 んーいいですねえ。うっすらとレース画面が写りこんでいるあたりは結構ポイント高いんじゃないかと思います。なお、これは10人までプレイできる基本バージョンですが、他にも5人用、1人用といったコンパクトな製品が販売されています。
 また、任天堂はこのシステムを応用したEVRベースボールという作品も発売しています。射幸性のあるゲームと野球との組み合わせに難があったのか、EVRレースほどはヒットしなかったようですが;-o-)
 そしてご存知の通り、任天堂は80年代前半を境としてアーケードゲームには早々と見切りをつけ、家庭用ゲーム機へと注力していきます。戦略的には正解だったと思われますが、アーケードで最後にもう一花咲かせる作品があってほしかったなあという気がしてなりません。
 最後に。奥にナムコのF1らしきものが見えます。他にもいくつかのマシンが確認できますが、ビシッと写っているものがないのがちょっと残念です。別のリーフレットにて出現するものもありそうですので、そちらで触れていきたいと思います。