シリーズ第32回目。
ロケーションは前回の翠明館さんと同じ湯河原温泉(ただし神奈川県側)の大伊豆ホテルさんです。ただ、残念ながらこちらも90年代に廃業されているそうです。
では早速ですがかつてのゲームコーナーの画像をどうぞ。
(大伊豆ホテル/神奈川県 クリックで拡大します)
まずは左端のスカイファイターⅡです。和歌山県の朝日さんの回(こちら)でⅠの画像を紹介した際にも触れているように、Ⅰが大きすぎたことから小型化を目的に開発された経緯があるそうです。作品の出来としてはⅠが勝るようですがやはり出回りはⅡの方がよかったようで、多くのホテルでみられるエレメカの1つです。
そして隣がナムコ(中村製作所)のゼロセン(1971)です。「Zero-sen Z」に見えますけどもタイトルを繰り返し並べているためで(側面が写っているとよくわかります)、ゼロセンが正解です。ゲーム性としてはスカイファイターなどと似たように次々現れる飛行機をガンガン撃っていくタイプのようです。
さらに隣が銀波荘さんの回(こちら)にも現れましたナムコのレーサー(1970)です。
その隣の赤い筐体はセガの初期ビデオゲームで間違いなさそうですがホッケーTV(1973)あたりでしょうか。あとはウエスタンガン(タイトー,1975)、F-1(ナムコ,1976)と続いているようです。中央やや右にあるのはスピードレースで、その奥にはハーネスレースのような大型のマシンが見えます。
ところで、奥に喫茶かバーカウンターのようなものが見えるのがちょっと気になるかもしれません。
いまどきこういうゲームコーナーはなかなかないと思いますが、特に60年代あたりはスタンドバーとホールの周辺にジュークボックスや卓球台、ピンボールなどの娯楽機器が並べられている、という作りがよくあったものです。それぞれの娯楽がいわば未分化であった状態で、この画像にもその名残のようなものが感じられます。もっとも大伊豆ホテルさんに関して言えば専門のバーやクラブをも備えた大ホテルでしたので、ちょっと見当違いかもしれませんが。