プロホッケー/ラットパトロール/ラピッドファイアー/ニューペニーフォールほか実機画像

 シリーズ第41回目です。
 ロケーションは和歌山県勝浦温泉の越之湯さんです。和歌山県は初……かと思ったら実は3回目でした。案外多く登場していますね。
 なお越之湯さんについては現在、湯快リゾートの一施設として営業されています。
 では画像をどうぞ。


(越之湯/和歌山県 クリックで拡大します)

 いいですねえ。この湿り気がこもったような雰囲気がたまらないのです。
 80年代中盤にもなると、高級リゾート志向が強まるとともにホテルのリーフレットもだいぶ洗練されてきます。レイアウトは余白を生かした上品なものとなり、写真の画質も明るくクリーンなものとなっていきます。しかしこの時代(70年代中盤と思われます)ですと、まだまだ庶民的な温泉ムードを味わうことができます。
 ではゲームの説明に移りましょう。奥の最も左がプロホッケー(タイトー,1973)です。エレポンなどの陰に隠れやすいものの、同じ1973年生まれの、まさに黎明期のビデオゲームです。これはこれで結構レアな存在かと思います。
 その右隣が同じくタイトーのラットパトロールです。荒野を走るジープを撃ちまくるゲームらしいものの、それ以上の詳細はわかりません。M2機関銃みたいに後方正面から銃を持ってボタンを押し込み発射するタイプのガンシューでして、昔は結構多かったようですが、近年このタイプはあまり見ないような気がします。
 その右隣がスカイファイターⅡです。ググったら本ブログの第35回目がトップに来てて驚きましたけども、このマシンについてはこの先もたびたびご覧いただく機会があるかと思います。
 その右隣がラピッドファイアーです。これもガンシューなのは間違いないですがレアすぎてわかりません。この頃のタイトーにはボーダーラインとかスペースモンスターとかいろいろありまして、どう違うのか正直サッパリ;-o-)
 さらにその右隣のちょっと背の低い筐体が、前回も出ましたエレポンです。さらにその隣が恐らくスーパーロード7ですので、そこまですべてタイトーということになります。さすがタイトーといったところです。
 そして右側にはニューペニーフォールが大きく写っています。第13回目で特集しましたように、まさにこの時代の最重要作の一つです。この大きさと存在感は当時のゲームコーナーに欠かせないものだったのではないかと思います。さらに言うとその奥の赤い筐体が気になるところですが、さすがに識別は難しいです。


 さて一転しまして、こちらは同じホテルの居酒屋です。ジャパニーズスナック、ふるさとでございます。
 さっきの人たちがそのまま移ってきたんじゃないかという気もしますがまあいいでしょう。この寒い季節、こういう心も体も温まるスペースが恋しくなるのです。
 ママ熱燗もう1本;-A-)おでんも最高、ふるさと最高なのであります。

 というわけで今回はここまで。年内にもう1回はやりたいと思います。

エレポン/トラック10/ニューケンタッキーダービー/グランドフォールスツー実機画像

 シリーズ第40回目です。
 ロケーションは志賀高原にありますビワ池ホテルさん(営業中)です。前回の予告の時点ではもっとコテコテの温泉ホテルを取り上げる予定だったのですが、事情により変更しまして高原のリゾートホテルとなりました(ただしこちらも温泉地です)。
 では画像をどうぞ。


(ビワ池ホテル/長野県 クリックで拡大します)

 左端から行きましょう。まずはエレポン(タイトー,1973)です。第4回目でもチラリと写ってましたけども、大きく写るのは今回が初となります。他のホテルでもたびたび出現するので、そのうちまとめて掲載するかもしれません。
 その隣のマシンがちょっと光っててわかりにくかったのですが、よく考えるとボールパーク(タイトー・Midway,1974)でした。これも第5回目にて出現しています。
 さらに隣のマシンもタイトルが見えませんが、これは神風(フジエンタープライズ,1976)のようです。これも第3回目で登場しています。

 さてここからが本題です。奥の女性がプレイしているのがTrak10(Atari,1974)です。世界初のステアリング付きレースゲームとされている同社のGran Trak10をよりコンパクトなサイズに収めたものとされており、詳しくは下記のチラシで確認できます。アタリはポンの頃からこのデザインの筐体を使っているようですがやはりスマートですね。

The Arcade Flyer Archive - Video Game Flyers: Trak 10, Atari, Inc.

 続いてその手前にあるオレンジ色の大きな筐体です。最初はユニバーサルのスーパースターっぽいなあと思ってたのですが、よく見ると同社のニューケンタッキーダービーでした。電光式の競馬メダルゲームです。ここは毎度のことながらnazox2016様による記事をご覧いただきましょう。同氏も実物を見た記憶がないようですので、珍しい機種なのかもしれません。

blog.goo.ne.jp

 そして右端に大きく写っているのがタイトーのグランドフォールスツーです。一見プライズ機のような雰囲気のメダルゲーム(プッシャー)です。
 改めてググってみると画像が全然見つからないので驚きました。しかしこの機種はなぜかホテルのチラシで多く見かけるような気がします(あとデッドヒートも)。一方で、同じタイトーのギャラクシーフォールスなどはいかにもありそうなのにほとんど見当たりません。まさかのホテル専用機;-o-)なんてことはなくただの偶然かとは思いますが、少々興味深いところです。
 なお最も奥にあるピンボールはTop Card(Gottlieb,1974)のようです。我ながらよく気づきました;-o-)


 というわけで次回こそコテコテの温泉ホテルで行きたいと思います。つづく。


追記:
 グランドフォールスツーについてはゲームマシン誌1976年1月15日号(P5)にて画像を見つけることができます。画像からツー(Ⅱ)と読み取れる要素はないですが、Caitlyn氏のリストによるとワンは青い筐体のようですし、こちらはツーで確定としたいと思います。
 →本記事のタイトルを含めて直しました。

藤井四冠誕生

 久しぶりに将棋です。藤井三冠が4連勝で竜王を奪取し、史上最年少の四冠王となりました。
 今後の将棋界の流れを決める大一番ということで、今日は一日何もせずAbemaの中継を眺めておりました;-o-)難解な中盤を抜け出した藤井三冠がいつものように押し切るかと思ったところ、8七飛車成りと寄せに行ったあたりで豊島竜王にチャンスが生じたらしく、AIの判断も6:4で竜王寄りとなりました。しかし竜王がその後の反撃を誤り、3五桂が敗着となってあとはあっという間に藤井三冠の勝ちとなりました。
 この辺りは少し驚きましたが、豊島竜王が手にした有利というのは「指せる局面」といったものではなく「完璧に指せないと即終わり」というものだったのでしょう。厳密にいえば藤井三冠に誤算があった、しかし豊島竜王にとっては永遠に続く綱渡りのような局面でしかないため、現実的にどうしようもない…といったところです。こういう展開は朝日杯などで何度も見てきたところですので、今日も結局は藤井三冠が勝つだろうな~と思って見ていました。
 繰り返しになりますが藤井三冠は四冠を達成し、現行タイトルの半数を制するに至りました。思えば棋聖奪取などと喜んでいたのはわずか1年余り前のことです。夢の棋界完全制覇は思ったより早く訪れるような気がしてきました。